身体の歴史を、紐解いていく。

臨床で心が動き、ご本人に許可頂いたので投稿します。
身体は物じゃない、唯物唯心両輪が要。
80代女性、右腰部、臀部、脛の怠さを伴う痛み、顔がカチカチで、右荷重でぎったんばったん、歩行がままならない状態でした。身体の歴史を紐解いていくと、重心を崩させてるのは五年前に骨折した大腿骨骨幹部からの代償。

5年前に転倒、先に左大腿骨、翌年また転倒、同高位の右大腿骨を骨折、それから程なく腰の辛さがでてきて今現在。
仕事は旦那さんが一代で立ち上げた会社。
男がやる仕事を踏ん張って、一輪車押して黙々と働いてこられたそうで。同じ箇所にずっとストレスがかかる作業、因果関係はわからない、結果は両大腿骨骨折、気づかぬ間に腰椎圧迫骨折も。
両耳に補聴器がついていたので所以を聴いていくと、
昔お孫さんが事故で逝去され、それから2、3年は話しかけられても上の空が続いていて、そして急な突発性難聴。
ほんと、耐え忍び頑張ってこられた方。

真面目な方で、お伝えした軸圧をかける運動も毎日やってます!と動いてみせてくれるご婦人。
1ヶ月経って顔の表情もいい感じ、主訴が良くなり、自分でもできる手当ての原理についてお話を。
ご自身で骨折部位に手当てして、労いの氣を伝えてください、これはご自身にしかできません、とお伝えしたら「今までしんどい作業によく耐えてくれたねーってここ来てから毎日さすってます!」…と言われ、施術してるうちに、言ってないけど伝わってたんだーと嬉しくなる^ ^
痛みは脳からのサイン。
何でうごかんの!はよ動け!…は大事だけど、
今までよう動いてくれたねぇも大事、捉え方が上手だと、いい脳内物質だせて、疼痛抑制、回復がはやく、状態も安定しやすいです^ ^
毎朝仏壇の前でお孫さん、ご先祖さんに手を合わせ、自他に感謝を伝え安寧を祈る。
ご婦人の話を拝聴して、これこそ良き日本人の型だと
感じさせて頂けました。
世の中まなびだらけ^ ^

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